カンジタ(男性)の治療
男性のカンジタの場合は女性のカンジタ膣炎とは異なり、初期であれば比較的簡単に治す事が可能です。 男性の場合、カンジタといんきんを間違えやすいので要注意です。
原因は同じ白癬菌がですが治療薬が異なります。現在起きている症状がカンジタ菌によるものか水虫菌によるものかは、正しく判断することが大切です。
カンジタ菌に有効とされているのは下記のいずれかです。
・真菌全般に効果のある薬
・カンジタ菌専用の薬
男性カンジタ専用の治療薬にファンガクリームがあります。
実際に私も使用したことがあります。
自分の体験としては非常に効果的な治療薬でした。ですから今も常備しています。
いんきんたむしは水虫用の薬で治りますが、カンジタ菌は水虫用では治りませんので注意してください。
男性のカンジタの予防については女性同様、基本的に免疫力を向上させることが重要です。
疲れやストレス、風邪に寝不足など、免疫力を低下させる日頃の体調には注意しましょう。
また、免疫力の60%は腸内環境に左右される面があると言われる程、腸内環境を整えておくことは身体の免疫にとって非常に大切なことです。
便通の調子が悪いなど悪玉菌の多さが疑われる場合は、乳酸菌で腸内環境を整える意識をもつことをお勧めします。
他にも、複数の人との性交渉がある方の場合は、ファンガソープといった薬用石鹸を日常的に使用する事も合わせてお勧めします。
男性カンジタの症状
カンジタは男性にも発症の可能性があり、その症状はカンジタ性亀頭包皮炎と呼ばれています。
男性の場合、一般的に発症する可能性は低く、たとえ菌が移っても発症する確率は低いとされています。
男性は女性とは異なり性器が皮膚で覆われていることから、カンジダに感染しても皮膚炎のみの症状です。
男性でカンジダの症状が現れる場合は、包茎、糖尿病、ステロイド剤などが要因となると言われています。
主な症状としては、亀頭部分の皮膚が赤くなる、痒みが出るといったものになります。
具体例としては、 「亀頭がかゆくなる、ただれる」 「亀頭が赤くなり、白い粕状のものが出る」 「亀頭に小さな水泡が現れる」 といった症状で、稀に尿道炎を起こすケースもあります。
カンジタ性亀頭包皮炎は、その症状によって3つのタイプに分けることができます。
・亀頭の皮膚表面に赤い点々ができるようなタイプ
・亀頭環状溝に白いカスがたまりじめじめするようなタイプ
・亀頭表面が乾燥しパリパリするようなタイプ
カンジタと間違えられやすいものに、いんきんがあります。 ですが、カンジタはカンジタ菌による病でいんきんとは異なります。
いんきんたむしは白癬菌(水虫菌)による病です。
ただカンジタとは、真菌が原因となる病としては重なる面があります。 (※カンジダ菌も白癬菌も真菌の一種です。)
カンジタは主に亀頭部分が炎症を起こしますが、いんきんたむしは主に股間やお尻の割れ目に炎症を起こします。 このため、治療に用いる薬も全く異なります。
いんきんにはロテュリミンウルトラといった白癬菌に特化した薬が効果的ですが、カンジタ菌が原因となるカンジタにはこの薬は効果がありません。
カンジタを治療するためには、カンジタ専用のファンガクリームやサプリメントなどを用いる必要があります。
男性カンジタの原因は2パターン
男性のカンジタの発症は自発的発症と他からの感染による発症の2パターンがあります。
- 自発的発症による男性のカンジタは健康状態の不調などにより、カンジタ菌の状態が変化することで発症するものです。
- 一方、他からの感染による男性のカンジタは、主に性行為によって菌感染することで発症するものになります。
自発的発症による男性のカンジタの主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・免疫力の低下による発症
風邪や疲れの影響などで免疫が低下した状態にあると、真菌は増殖しやすくなります。
・抗生物質の使用による発症
抗生物質を使用によって性器を守っている細菌が死滅してしまうと、真菌は増殖しやすくなります。 一般的に抗生物質飲用後、1~2週間してかゆみが始まることが多いと言われています。
他からの感染により発症する男性のカンジタの主な原因としては、以下のようなものが挙げられます。
・性行為による発症
性交パートナーの性器にカンジダが増殖していると、性行為によって感染する場合があります。 但し、オーラルセックスなど性行為よる男性のカンジタの発症確率は、一般的に女性よりは低いとされています。
・皮膚環境の不衛生による発症
通気性の悪い素材の下着や衣類の着用により陰部に蒸れることが、発症に影響する場合があります。 また包茎の場合は、湿気が多く菌の好む環境となりやすいため、より発症確率が高くなると言われています。
カンジタ(男性)の検査
カンジタの自覚症状がある場合は、早めに医療機関を受診することが大切です。 男性のカンジタ場合泌尿器科、性病科で行われています。
カンジダ膣炎の検査は、主に婦人科・産婦人科・性病科で行われています。 ※カンジタ膣炎の場合はHIVや梅毒・クラミジアとは異なり、保健所で無料・匿名検査は殆どありません。
診察・検査・治療にかかる費用は、大凡次の通りです。 ※病院や症状により差が生じますので参考程度としてください。
診察料・3000円~5000円
検査代・4000円
薬代・3000円~
※健康保険を用いた場合は上記の3割が自己負担となります。 (保険適用については各医療機関により異なるため、事前の問い合わせをお勧めします。)
検査ではカンジタに関する問診を受けます。 問診の内容は、体調不良や性行為、抗生物質の使用についてなどです。
男性のカンジタの検査は、次のようなパターンで病院ではなく自宅で行うこともできます。
パターン1・検査キットでチェック
検査キットをインターネットで購入する→菌を採取した物を返送する→約1週間後インターネットで結果をチェック
(GME性病検査カンジタ検査、性病検査STDチェッカータイプQ、性病検査STD)
パターン2・目視でチェック
男性のカンジタの場合、性器の表面に症状が出ていますので目視で症状を確認することができます。 性器が通常と異なる症状にある場合、少なくとも何かに感染していることは確実と言えますので、すぐに市販薬や雑菌対処ができる専用石鹸などを用いることをお勧めします。
また個人的な対処だけでなく、上記検査キットを用いたり病院で詳しく検査することも大切です。